モータースポーツフォトグラファーの楽しみ三昧な写真人生を綴る。

日中シンクロ撮影 2011年05月29日

 ピットやスターティンググリッドの人物撮影をする時、私は日中シンクロ撮影をよく行います。
 日中シンクロ撮影とは、
 「昼間の光線の下、逆光や背景の明るさで被写体が光量不足になる場合
  ストロボの光りを当てて背景の明るさと同調させる」撮影方法です。
 レフ板代わり、という使われ方が多かったこの方法ですが、
 最近では背景の露光やストロボ光量の強弱の組み合わせで、多様な表現が積極的に行われるようになりました。
 その傾向が大きいのは、fashion_photographerの写真ではないでしょうか。(特に海外のphotographer)

 
 (クリックすると大きくなります。)

 写真は、逆光で背景の青い空に露出が引っ張られる条件で撮影しています。
 主要被写体に露出を合わせれば、周囲は明るく飛んで台無しになってしまいます。


 

 Daylightsync02.jpg
 (クリックすると大きくなります。)

 上の写真はストロボが照射されてません。
 このように背景に露出を合わせれば人物は黒くつぶれます。
 そこで足りない光線をストロボで補い、被写体がきちんと写るようにするわけです。

 ストロボを照射した写真のデータは、
 レンズ焦点距離は17mm、
 露出は条件で変化しないようにマニュアルで設定(ストロボ同調速度の1/250、F16と1/3、ISO100)。
 繰返し撮影していれば測らなくても予測はつくようになります。また天候による光線の変化がある時は、シャッター速度優先で対応してます。
 ストロボはE-TTLでオート。撮影距離に合わせてマニュアル設定にしたいところですが、
 各被写体との撮影距離が変化するためTTLにまかせます。
 照射角は70mmにしています。スポット的に、または柔らかくあてたりと、状況や好みでマニュアル調整してます。

 更に背景の露出を変えることで、表現のニュアンスを変化させることができます。
 絞りを絞って行けば、ドーンと暗く落ち、天気の悪い状況を強調、もしくは非現実的な雰囲気を作るなど、効果を与えることができます。
 暗い空、悪天候を強調...(クリック)
 開き気味にすれば、ハイトーンで爽やかな感じになります。
 背景を爽やかな青空になるように...(クリック)
 この写真は、空と被写体の光線のバランスがとれて自然な感じになっています。
 一方、最初の青空の背景は、背景露出を落とし気味(暗くして)にして、わざと光線の同調を少しずらしています。
 天候の悪い写真も、ずらし気味にしています。
 「日中シンクロ」ではなく「日中アシンクロ(非同期)」ですね。。。w

 さて、ちょいとデジタルに詳しい人なら絞りをF16やF22にすると、
 回拆現象でエッジがボンヤリするのでは、と思う人もいると思います。
 そこは回拆を気にして絞れないなら諦めるか、思い切って絞るか、です。
 もしくはFP発光でストロボが同調するシャッター速度を高速(ハイスピードシンクロ)にして絞りを開くかです。
 ただし、光量は弱くなるのでもう少し光りが欲しい(日中シンクロでは気にしなくていいかもしれないが)場面では、設定を元に戻す必要が出てきます(忘れないようにしないと...)。
 また先幕、後幕は、FP発光の場合は、関係なくなります。
 
 Webmaster


 追記
 ストロボはE-TTLで、と書きましたが、
 実際にストロボを使いこなそうと思うなら、マニュアル発光での撮影を数多く経験したほうがよいです。
 最初からオート頼りでは、特にストロボの場合は使いこなせないと思う。
 私もストロボをマニュアル撮影でこなすことで、いろいろ理解できるようになりました。
 ガイドナンバー(GN)、絞り、撮影距離、ISO感度、の関係を把握できるし、
 そうなるとかなり使いこなせます。

 追記2
 日中シンクロの意味を「背景の明るさと同調させる」と説明しましたが、
 これは必ずしも正しい説明ではありません。
 本来ストロボにおけるシンクロの意味は、
 「ストロボ閃光とシャッター幕が開いたタイミングを同調させる(=シンクロ)」
 ということです。
 しかし、日中シンクロの説明を文字通りした場合、
 「昼間にストロボを光らせて、その光りとシャッター幕が開いたタイミングを同調させる」
 ということになり、説明としてはなんだかなあ...という感じです。
 そこで、敢えてシンクロの意味を、背景の光線との同調とかけた説明にしました。
 しかし、説明としてはしっくり来そうであっても、
 本来の意味とはやはり異なるわけですので、
 追記として正しい説明を入れるほうが良いと後から思いなおし記載しました。

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コメント
kamugraphixさん、こんにちは。
自然光もストロボ光のどちらも雰囲気に合わせて使うようにしましょう。
例えば、これは自然光で撮影したものです。
http://j.mp/mEAppr

一方、ストロボだと、照射角を調整し、周囲を暗く落としてスポットにあてたような光りを作り出すこともできます。
http://j.mp/ksRsc5

要は使いどころだと思います。

さてストロボの基本についての勘所は、
GN(ガイドナンバー...ISO100)=絞り×ストロボ光の到達距離であるということ。
 #GNをストロボ光量と書きましたが、ストロボ出力のほうが正しいですね。
つまりストロボ撮影ではシャッター速度がパラメーターに出てこない。
(ストロボ光があたっているところは)シャッター速度の影響を受けないと言うことです。
記事の説明でシャッター速度が影響するのはストロボが当っていない自然光の部分、ということが理解できると思います。
被写体までの距離がどれくらいか、自分の目分量でおおよそわかれば、あとはGNから(焦点距離に合わせた照射角度でGNは変化することを忘れずに)絞りが導き出せるということです。
それとストロボの光量と言うのは、案外、おおざっぱでもそれなりにいけるので、マニュアルでガンガンやってください。

解らないことは、また講座でお話しましょう。(もちろん、ここでも質問は受け付けますよ)

2011/06/01(水) 11:49 | URL | Webmaster #kSi.wH62[ 編集]
勉強します
お世話になります。
日中シンクロ撮影、今まで自然光が大好き!!とか言い訳してさけてましたが、UPして頂いている写真を見て考えを改めました。

有り難い事に手元には540EZがあります。
そもそもデジタルには…なストロボらしいのですが、オートで使えないので勉強にはピッタリ。
頑張ってみます。
2011/06/01(水) 08:34 | URL | kamugraphix #ADJD0lrw[ 編集]
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